あなたは、eBay輸出でどのくらいの出品数がありますか? 初心者の方は、まだ出品数が数十や数百ぐらいといったところでしょうか!? ある程度eBay輸出をはじめて年数が経ったかたは、数千商品を出品されている方も少なくないと思います。
それらの商品をどのように管理していますか? まさか、1個1個手作業で、数量の変更や価格の改定を行っていませんか? それってすごく大変ですよね!?
出品数が数十から、百数十くらいであれば、手作業でひとつずつ修正や追記を行えなくはないです。しかし、あなたがeBay輸出の上級者になり、出品枠もたくさん与えられているとしたら、どうなると思いますか? 仮に、商品の数量を変更しなければいけない状況があったとします。どんなに早く急いでやっても、少なくても1個あたり30秒はかかってしまうと思います。
するとこうなります。
訂正商品数 | 時間 |
---|---|
1品 | 30秒 |
10品 | 300秒(5分) |
100品 | 3000秒(50分) |
1000品 | 30000秒(500分)(約8時間) |
10000品 | 300000秒(5000分)(83時間)(約3.5日) |
上の表を見ると、100個くらいが限界ですよね!?
それでも、私は1000商品の修正を手作業で一個一個やるんだっていう勇者もいらっしゃると思います。しかし、私はすごく怠け者なので、勇者にはなれませんでした。そこで、そのたくさんある商品を一括で修正を行えるeBay公式の最強ツールを使用することにしました。
eBay輸出をやられている方は一度は耳にしたことがあるかもしれません。
File exchange です。
この超絶便利な最強ツールをあなたに紹介して行きたいと思います。少しクセがあることで有名ですが、 ”クセが強い” わけではないので、習得できると思います。必須ではありませんが、上の表でも分かる通り、1000商品以上を出品予定の方、またはすでに1000商品以上出品されている方には特におすすめしています。
File exchangeを使えるようになるには、この記事をしっかり読み、自身で実践してみてください。おそらく8時間なんて多くの時間を費やさなくても使えるようになりますので、この機会に是非おぼえちゃってください!
eBay公式ツール のFile exchange とは?
まずは、この正体不明の File exchange について紹介していきます。
この File exchange は、「ファイルエクスチェンジ」 と読みます。eBayの公式ツールですので、安心して使えます。しかも、なんと、無料です!
まだ、使用したことのない方は、このFile exchangeがこんなに色々できるのに無料だっていうことに驚かないと思います。ですが、今から説明していくことを理解したあとは、お金を払ってでもFile exchangeを使用したくなるはずです。仮にですが、File exchange が月額10000円でも私は絶対にFile exchange を使用し続けます。
それほどおすすめのツールです。
基本的に、File exchange は、まずCSVファイルを表計算ソフトで作成し、それをeBayのFile exchange 上に流し込むという流れになります。なんだか難しく聞こえますが、実際にやることは大して難しくはありません。
File exchange を使うに当たって必要なもの
File exchange を使うに当たって必要なものは以下の通りです。
- eBayのアカウント
- インターネットに接続しているパソコン
- 表計算ソフト(Excel、Google スプレッドシート、Open office)
これだけです。たったこれだけで File exchangeを使用することができちゃいます。eBay輸出をすでにやられている方は、ほぼそろっているのではないでしょうか? なのでとりわけ、eBayでFile exchange を使用するにあたり、何か購入の必要があるとかっていうことはほとんどありません。
では、私が大絶賛するその File exchange っていうものは、一体何ができるのか? これを説明していきたいと思います。
eBay公式ツール File exchange は何ができるのか?
eBayのFile exchange では大きく分けて以下の5つのことができます。
- 新規に商品の一括出品
- 出品中商品の商品情報の更新
(商品説明、価格、数量) - 商品の一括再出品
- 出品中商品の一括出品取り下げ
- 発送済み商品の追跡番号の一括アップロード
ざっくりわけるとこのような5つのことができます。さあ、eBayの公式ツールである File exchange の基本情報はお伝えしました。では、実際にこのできる5つのことを、ひとつずつ詳しく説明していきます。理解しやすいように、簡単にできることから順番にお伝えしていきます。
eBay公式ツール File exchange の使い方 ①商品の一括再出品
まず、商品の一括再出品からやっていきましょう。
eBayで商品を販売するときに、再出品て結構行うことがある方も多いと思います。その再出品を一括で行っていこうと思います。
File exchange で商品一括再出品の流れ
- eBayからテンプレートのダウンロード
- ダウンロードデータの加工、調整
- 加工、調整後データのeBayへのアップロード
こんな感じの3ステップです。
案外あっけなくできてしまうと思います。では、やってみましょう!
以下から File exchange のページに移動できます。
すると、下のような画面になります。
移りましたら、画面向かって右の Create a Download Request をクリックします。
Listings and records というプルダウンメニューが出てきます。
このプルダウンメニューから、Unsoldを選択します。
次は、Date Range の欄です。
- All records → Unsoldの商品すべてのデータ
- All new records since last download only →
前回同じ条件でダウンロードしたとき以降にUnsoldとなった商品データ - From → 日時を指定してダウンロード
いずれかを選択して、 Email address が自身の使用しているものとあっているかどうかを確認します。確認ができたら、下の Save のボタンをクリックします。eBay側でデータの準備ができたら、先ほど確認したメールアドレス宛にデータが届きます。
もし、そのeBayからのメールが届かないとか消去しちゃった場合には、もう一度 File exchange の画面に戻って下さい。
Completed Downloads をクリックします。
すると Download とでてきますので、そこをクリックすると、データがダウンロードされます。ダンロードされたデータ(CSVファイル)を表計算ソフトで開きます。するとこんな感じのシートのはずです。
赤く囲まれている箇所は固定になります。ここまでで、手順1は終了です。次は手順2です。このデータを再出品用に加工、調整していきます。
先ほどのシートで再出品に際して不要な項目を削除します。再出品に際しての必要な項目は以下になります。
- Action (必須)
- Item ID (必須)
- Quantity Available
- Price
- Item title
この5項目が必要となります。しかし、再出品時に Quantity Available(数量)、Price(価格)、Item title(商品名)は任意で省くことも可能です。このような感じでデータを加工、調整しましょう。
ここで注意点があります。上の画像でいうところの、B1のセルの部分ですが、加工前(ダウンロード直後)は、
Item ID
となっています。
つまり、Item と ID との間に半角のスペースが入っていますが、加工時にはそのスペースを消去して下さい。
これを忘れると、アップロード時にエラーが出ます。
また、B列はセルの書式を数値に設定して下さい。これも忘れるとアップロー時にエラーが出ますので注意が必要です。加工と調整が終了したら、そのシートをCSV UTF-8 (コンマ区切り) (*.csv) という形式で任意の場所に保存します。
これで、手順2のデータの加工、調整が終了です。いよいよ最後に、作成したCSVのデータをeBayにアップロードしましょう。まずは、こちらから
画面向かって左側の、Upload Files をクリックします。
すると画面が切り替わり、上のような画面になります。
File Location と赤四角で囲っている部分のところに、ファイルの選択 というのがありますので、そこに先ほど作成した加工、調整後のデータファイルを選択します。選択ができましたら、下の方の Upload からファイルをアップロードします。
これで手順3も終了となり、商品一括再出品は終了になります。もしよかったら、再出品用のテンプレートを作成したので使って下さい。
↓ダウンロードはこちら↓
このファイルはエクセル形式ですが、必要情報入力後に同じくCSV UTF-8 (コンマ区切り) (*.csv) という形式で任意の場所に保存すれば使用できます。
いかがですか? 一見難しいように思える File exchange ですが、順を追ってやっていくとさほど難しくないのがおわかりいただけると思います。では、勢いに乗って他の使用方法も習得していきましょう!!!
eBay公式ツール File exchange の使い方② 出品中商品の取り下げ
次は、出品中の商品の取り下げです。
出品している商品が、在庫切れや破損などで出品を停止しなければいけない状況って結構ありますよね!? 1商品や数個の商品だったら、eBay上でも大して労力をかけずに取り下げができます。しかし、出品数が多くなったり、今出品しているすべての商品から特定の商品だけを取り下げる場合には、結構たいへんですよね!?
そんなとき、威力を発揮するのが File exchange です!!! これを習得すると、全出品商品を取り下げたくなると思いますが、、、(笑)
それぐらい気持ちよく取り下げができます。では、やっていきましょう!
File exchange で出品中商品の取り下げの流れ
- eBayからテンプレートのダウンロード
- ダウンロードデータの加工、調整
- 加工、調整後データのeBayへのアップロード
え!?
あれ!?
気づいた方も多いのでは、、、そうです。同じなんですよ、再出品するときと! ただ、ダウンロードしてきたデータの加工、調整が変わってくるだけで、基本的にはほとんど同じなんです。
では、やっていきましょう。またまた、File exchange の画面へ移動してください。
Create a Download Request から進みます。
Listings and records から Active を選択します。
Download format から Revise Price and Quantity にチェックを入れます。
Date Range は全ての出品商品かまたは、出品の終了時間から商品を指定してのデータかを選択します。
各項目が選択できましたら、Save のボタンをクリックします。
すると、先ほどの一括再出品のときのように、指定したデータファイルがeBayから送られてきます。送られてきたデータをダウンロードすると、さきほど同様このような感じです。項目が少なくなっていますね。
ここまでで、手順1は終了です。次は手順2です。このデータを出品取り下げ用に加工、調整していきます。先ほどのシートで出品取り下げに際して不要な項目を削除します。
出品取り下げに関しての必要な項目は以下になります。
- Action (必須)
- ItemID (必須)
- EndCode (必須)
なんと3項目だけの入力ですんでしまいます。この EndCode というのははじめて出てきましたね!?
こちらには、出品を取り上げる理由を記入しますが、フォーマットは決まっていますので、以下から選ぶだけです。
- LostOrBroken
- NotAvailable
- Incorrect
- OtherListingError
この中から該当するものを選びます。大体の場合において、NotAvailable や OtherListingError を選んでおけば間違いないと思いいます。
またも同じですが、Item ID ではなくて ItemID として下さい。この訂正を行わないだけでエラーとなってしまうので注意して下さい。
こんな感じにできていればOKです。先ほどの一括再出品よりも項目が少ないので簡単だと思います。あとは、先ほど同様にこのシートをCSV UTF-8 (コンマ区切り) (*.csv)の形式で保存して、eBayにアップロードすれば終了となります。アップロードの方法は、一括再出品のときと全く同じなので、割愛します。
出品商品の一括取り下げ用のテンプレートです。よかったら使って下さい。
↓ダウンロードはこちら↓
まあ、数商品であれば、eBay上からの出品取り下げでも面倒ではありませんが、数十や数百、数千といった数になるとものすごい効力を発揮します。もうここまでわかれば、File exchange を使えるようになったも同然です。
次は、出品している商品の価格や数量を変更させる方法を紹介していきます。
eBay公式ツール File exchange の使い方③ 出品中商品情報の変更(価格、数量など)
では、次に現在出品している商品の価格や数量を変更する方法を紹介していきます。出品している商品の価格や販売数量を変更したいときにも、File exchange はその威力を発揮します。特に、無在庫販売をやられている方には非常におすすめです。
というのも、出品数が増える無在庫販売において、価格や数量の修正は容易ではなくなってきます。それこそ出品数が数百、数千、数万ともなってくると、その修正には大変労力を要します。
ここまでくると、File exchange の偉大さに脱帽すると思います。では、行きましょう!!!
File exchange で出品中商品情報の変更の流れ
- eBayからテンプレートのダウンロード
- ダウンロードデータの加工、調整
- 加工、調整後データのeBayへのアップロード
あれ?
ばれてます?
そうなんです。これも出品取り下げ時と同じ流れになります。2のダウンロードデータの加工、調整の箇所が変わるだけで、やり方や流れは同じになります。
では、先ほど同様に、現在出品している商品のデータをダウンロードします。ダウンロードのやり方は、さきほどのeBay公式ツール File exchange の使い方② 出品中商品の取り下げを見て下さい。
次は手順2です。このデータを加工、調整していきます。先ほどのシートで価格、数量の変更に際して不要な項目を削除します。その後、修正したい価格や数量を入力していきます。必要項目は以下になります。
- Action (必須)
- ItemID (必須)
- StartPrice(必須)
- Quantity(必須)
StartPrice は価格、Quantity が数量になります。適宜こちらを修正し、同様に eBay にアップロードすれば修正、更新の終了となります。ここでも、注意事項があります。
こちらでも Item ID とはせず、ItemID として下さい。
同様に、Start Price ではなく、StartPrice です。
こちら修正しないと、必ずエラーになりますので、忘れないようにして下さい。
StartPrice 、Quantity に変更したい価格や数量の入力を適宜おこなって下さい。さらに、UPCやMPN、Brandといった商品の情報の追加も可能です。その場合は下のように1行目に何を追加したいのかを入力します。
こんな感じです。
A列の Action の入力は忘れないで下さい。修正時には、Revise を入力します。
価格を修正するときに、エクセルの計算式を用いて、一括での変更を予定している方は、計算式を最低2回は見直しして下さい。私はこれで価格の修正を大きく間違え、本来20%利益を乗せるつもりが、20%の金額で出品してしまい、数百万円の損をしたことがあります。
誰のせいでもなく、自分のせいですので、みなさんも価格の修正時に表計算ソフトで式を入力されるときには、必ず確認する作業を行って下さい。
価格と数量の修正用のテンプレートを作成したので使って下さい。
このファイルはエクセル形式ですが、必要情報入力後に同じくCSV UTF-8 (コンマ区切り) (*.csv) という形式で任意の場所に保存すれば使用できます。
↓ダウンロードはこちら↓
もし、今はまだ大量出品をしていない方でも、この出品情報の修正、更新は非常に効率がいいので、習得をオススメします。
では、次は少しかわって、出品中の商品に関することではなく、商品が売れて、自身が商品を発送した後に追跡番号をeBayのシステムに入力する際のFile exchange での一括登録のやり方を紹介していきます。
これも時間短縮にすごく役に立ちますので、おすすめです。
eBay公式ツール File exchange の使い方④ 発送済み商品の追跡番号の一括アップロード
みなさんは追跡番号をつけて発送していますか? また、どのように発送していますか?
私はこんな感じです。
上でも紹介したシッピングツールを使用している場合は、追跡番号のeBayへの入力が自動でされますが、その他の場合には、eBayのサイト上で手入力で行う必要があります。
これもまた、2、3件であれば、さほど時間もかからずに入力ができますが、数十、数百、数千、、、となったらどうでしょう? いくら時間があっても足りなくなっちゃいますよね!?
こういうときにも、File exchange に頼ってしまいましょう。実際に作成するファイルはこんな感じです。
追跡番号をアップロードするのに必要な項目は5つです。
- Action
- ItemID
- ShippingStatus
- ShipmentTrackingNumber
- ShippingCarrierUsed
Action の項目には Status
ItemID の項目には追跡番号をアップロードしたい商品のID
ShippingStatus の項目は、ここでは発送済みとして登録させるので、数字の 1
ShipmentTrackingNumber には発送したときに発送伝票に記載のある追跡番号
ShippingCarrierUsed は、日本郵便を使用したのであれば、Japanpost
と以上のように入力します。
入力が終わったら、eBayのファイルエクスチェンジのページからアップロードして完了となります。
これも一応テンプレートを用意しましたので、よかったら使用して下さい。
↓ダウンロードはこちら↓
eBay公式ツール File exchange の使い方⑤ 商品の新規出品
さあ、やってきました。あなたが File exchange の恩恵を十二分に受けることができるのが、この商品の新規出品です。
これは本当に便利ですし、超時短になります。ぜひみなさんも習得しましょう!!! 鬼に金棒ならぬ、eBayセラーに File exchange です(笑)
まずは、eBayから出品用のFile exchangeのテンプレートをダウンロードしましょう。
My eBay → File exchange → File exchange Template
ちょっと記事が長くなってきちゃいましたので、この続きは別記事で紹介しますね。
コメント
コメント一覧 (5件)
初めまして。
File Exchange の使い方を学ぶために色々なブログを拝見させて頂いておる折、
こちらのサイトを見つけました。
他のどのサイトよりも説明が丁寧でわかりやすく、たいへん参考になりました。ありがとうございます。
質問ですが、使い方⑤の新規出品の項目が、詳しい説明がなく、見れませんでした。
こちらの不具合でしたら申し訳ないのですが、ぜひ新規出品の方法も詳しく教えていただければ嬉しいです。
よろしくお願いいたします。
けんじさん
閲覧ありがとうございます。
新規出品の項目も順次用意していきますので、少々お待ち下さい。
ご返信ありがとうございます。
こちらのブログは文章も丁寧で、図入りでわかりやすく、
大変参考になります。
これだけのクオリティだと更新も大変かと思いますが、頑張ってください。
更新お待ちしております。
こんにちは!
分かり易い説明助かります。
新規出品是非お待ちしています^^
まま様
コメントありがとうございます。
ただいま作成中ですので、もう少しお待ち下さい!!!